パフォーマンス課題とは?
本研究では、パフォーマンス課題を「現実的な状況下で、複数の知識や技能を統合して解決を要する学習課題」と定義しています。パフォーマンス課題は、必ずしも単元の終末にのみ配置するものではありません。学習のねらいに応じて、導入や展開など、最適な場面に位置付けることが重要です。
パフォーマンス課題の2つのねらい
①「活用する力」を可視化する
・学んだ知識や技能を、実際の場面でどれだけ使いこなせるかを測ります。
②「探究心」を喚起する
・学習の目的を明確に把握させ、自ら解決したくなる意欲を促します。
・目的の明確化は、本研究が目指す「子供の主体性や探究心を育む授業」実現の鍵となります。
作成例:6年生「角柱と円柱の体積」
「柱体の体積の求め方とは?」「そもそも体積という概念はなぜ必要なのか?」といった、単元全体を見通した本質的な問い(単元を貫く問い)を念頭に置き、それに応えるように課題を構築しました。
パフォーマンス課題作成のポイント
パフォーマンス課題の「真正性(リアリティ)」を高めるため、以下の6つの要素(GRASPS)を満たすことが推奨されています。また、単元や領域全体を通して「どのような資質・能力を身に付け、どのような姿を目指すか」を構想し、その実現に向けた「単元を貫く問い」を設定することも重要です。
参考資料
奥村好美・西岡加名恵(2020)『「逆向き設計」実践 ガイドブック-「理解をもたらすカリキュラム設 計を「読む・活かす・共有する」-』日本標準
「パフォーマンス課題 設計シート」と学びの共有
併せて「パフォーマンス課題 設計シート」も作成しました。ぜひ御活用ください。作成した課題を実践の中でブラッシュアップし、校内や自治体等で共有し合うことで、先生方同士の大きな学びにつながると考えています。
パフォーマンス課題の活用ガイド
本研究で作成したパフォーマンス課題は、全て単元計画の中に組み込まれています。解決を目指す「単元を貫く問い」と連動した設計になっていますので、ぜひ単元計画と併せて御活用ください。
①単元の冒頭で課題を提示する
・単元のスタート時に課題を提示することで、児童の学習意欲を喚起します。
・教師自身も「この課題を解決する力をどう身に付けさせるか」を意識することで、自然と「単元の本質」を突いた授業構成が可能になります。
②計画段階で「自ら解き、児童を想像する」
・授業で活用する際には、ぜひ事前に課題を解いてみることをお勧めします。「なぜこの場面や数値を設定したのか」という設計の意図に触れ、目の前の児童がどのような反応や解答を示すか、複数の解答をシミュレーションしてみてください。
・掲載している課題は、長期間の議論を経て形にしたものですが、全ての小学校の実態に合致するとは限りません。難易度を下げたい場合は内容を削減・精選したり、難易度を上げたい場合は数値を調整したりするなど、各校の実態に合わせて適宜アレンジして御活用ください。
③印刷・配布の準備
・ワークシートおよび模範解答はA3サイズで作成しています。ワークシートは必要部数を印刷して配布してください。
・課題によっては「別紙」を用意しています。適宜、印刷や提示用として御活用ください。
ダウンロード
※WordデータはPCサイトのみダウンロード可能
5年 全単元
6年 4領域につき1単元ずつ
5年 全単元
6年 4領域につき1単元ずつ
※「5年16.変わり方調べ」は1単位時間のため、作成していません。
※単元名は東京書籍のものです。




























