各教科における探究の過程
 学習指導要領解説 総合的な学習(探究)の時間編を基に、「各教科における探究の過程の捉え」と、「参考となるポイント」を整理しました。
各教科における探究の過程と、それを取り入れるポイントの図
 探究の過程と各教科の学習過程の対応

 学習指導要領解説を基に、探究の過程と各教科の学習過程の対応を整理しました。教科名を選択することでそれぞれの教科の表を確認できます。全教科を記載した一覧表は、こちらをクリックしてご確認ください。

 小学校
国語 国語 ○話すこと・聞くこと
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 話題の設定
身近なことや経験したこと、日常生活からテーマの設定を行う。
情報の収集 情報の収集、内容の検討
情報を分類したり、関係付けたりしながら伝え合う内容を集める。
整理・分析 構成・表現形式の検討
事実の感想、意見とを区別して話の構成を考える。
話の内容を捉え、話し手の考えと比較して考えをまとめる。
まとめ・表現 表現、共有
資料を活用するなどして自分の考えが伝わるように表現する。
互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、考えを広げたりまとめたりする。
○書くこと
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 話題の選択
相手や目的、意図に応じ、感じたことや考えたことなどから、書きたいことを見付けたり選んだりする。
情報の収集 情報の収集、内容の検討
分類したり関係付けたりしながら伝えたいことを集める。
整理・分析 構成・表現方法の検討
筋道の通った文章となるように、文章全体の構成や展開を考える。
まとめ・表現 考えの形成、記述、推敲
目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりするとともに、事実と感想,意見とを区別して書いたりする。
文章全体の構成や書き表し方などに着目して、文や文章を整える。
○読むこと
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 課題の把握
目的に応じて筋道立てて考えて読むことや、豊かに感じたり想像したりして読むことを把握して学習に臨む。
情報の収集 構造と内容の把握
文章全体の構成を捉えて要旨を把握する。
登場人物の相互関係や心情などについて、描写を基に捉える。
整理・分析 精査・解釈
目的に応じて、文章と図表などを結び付けるなどして必要な情報を見付けたり、論の進め方について考えたりする。
人物像や物語などの全体像を具体的に想像したり、表現の効果を考えたりする。
まとめ・表現 考えの形成、共有
文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えをまとめる。
文章を読んでまとめた意見や感想を共有し、自分の考えを広げる。
社会 社会
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 課題把握
社会的事象から学習問題を見いだしたり、気付きや疑問から予想や仮説を立てたりする。
情報の収集 課題追究(情報収集)
様々な種類の資料を活用したり、他の児童と情報を交換したりする。
整理・分析 課題追求(考察・解釈)
社会的事象の特色や相互の関連、意味を多面的・多角的に考える。
まとめ・表現 課題解決
学習問題を振り返り、結論にまとめ、他の児童と話し合う。
社会生活について理解を深めたり、社会への関心を高めたりする。
算数 算数
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 事象を数理的に捉え、数学の問題を見いだす
日常の事象から算数の問題を見いだす。
情報の収集 数学的活動を通して、知識及び技能を習得する
基礎的・基本的な内容を習得し、その背景にある概念や性質の理解を深める。
整理・分析 根拠を基に筋道を立てて考え、統合的・発展的に考える
目的に応じて数、式、図、表、グラフ等を活用しつつ、根拠を基に筋道を立てて考える。
まとめ・表現 問題を解決し、解決過程を振り返って概念を形成したり体系化したりする
数学的な表現を用いて事象を簡潔・明瞭・的確に表したり、目的に応じて柔軟に表したりする。
理科 理科
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 自然事象に対する気付きから課題の設定
自然の事物・現象に親しむ中で興味・関心を持ち、そこから課題を見いだす。
情報の収集 検証計画の立案、観察・実験の実施
既習の内容や生活経験を基に、複数の自然の事物・現象を比較したり、予想や仮説を基に観察・実験などを行ったりする。
整理・分析 結果の処理、考察・推論
自然の事物・現象を多面的に考えながら、観察・実験などの結果を整理し、解釈・考察し結論を導き出す。
まとめ・表現 表現・伝達
導き出した結論を発表したり、レポートにまとめたりする。
音楽 音楽 ○表現領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 音楽によって喚起された自己のイメージや感情を、曲想と音楽の構造との関わりなどと関連させて捉え直し、自分にとっての音楽のよさや面白さなどを見いだす
どのように表現したいか思いや意図を見いだす。
情報の収集 曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに、表したい音楽表現をするために必要な技能を身に付ける
必要な知識及び技能を身に付ける。
整理・分析 音楽に対する感性を働かせ、音や音楽を、音楽を形づくっている要素とその働きの視点で捉え、自己のイメージや感情、生活や文化などと関連付ける
自分の考えを持ち、他者と交流し、音楽表現の学習を深める。
まとめ・表現 思いや意図を持って音楽で表現する
曲の特徴に合わせた歌唱表現を工夫し、曲想と音楽の構造や歌詞の内容について理解しながら、思いや意図を持って表現する。
○鑑賞領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 音楽によって喚起された自己のイメージや感情を、曲想と音楽の構造との関わりなどと関連させて捉え直し、自分にとっての音楽のよさや面白さなどを見いだす
どのように鑑賞したいか思いや意図を見いだす。
情報の収集 音楽を形づくっている要素などの働きについて理解し、鑑賞などに生かすことができるような知識を身に付ける
必要な知識を身に付ける。
整理・分析 音楽に対する感性を働かせ、音や音楽を、音楽を形づくっている要素とその働きの視点で捉え、自己のイメージや感情、生活や文化などと関連付ける
自分の考えを持ち、他者と交流し、鑑賞の学習を深める。
まとめ・表現 音楽を味わって聴く
音楽によって喚起された自己のイメージや感情を、曲想と音楽の構造との関わりなどと関連させて捉え直し、自分にとっての音楽のよさや面白さなどを見いだし、曲全体を聴き深める。
図画工作 図画工作 ○表現領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 自分の願いや思いを持って発想や構想をする
題材で求められているテーマに向かって、自分なりに表現したい造形遊びをする活動を考える。
情報の収集 自分の感覚や行為を大切にした学習活動を通して知識を習得するとともに、自分の思いを生かした創造的な活動を楽しむ過程を通して技能を身に付ける
自分が思い付いた造形遊びをする活動のために必要な、モチーフ、材料、用具、技法に気付いたり、探したりする。
整理・分析 言語活動を通して、感じたことや思ったこと、考えたことなどを、言葉で整理する
調べたり、探したりしたモチーフ、材料、用具、技法から、自分が思い付いた造形遊びをする活動に合うものを選んだり、活動の手順を考えたりする。
まとめ・表現 自分の願いや思いを持って表現する
選んだものや考えた手順を基に、造形的な活動を進め、相互鑑賞しながら表現を深める。
○鑑賞領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 作品などからそのよさや美しさなどを感じ取ったり考えたりし、自分の見方や感じ方を見いだす
作品などに対する自分の見方や感じ方を深め、新しい見方や感じ方を見いだす。
情報の収集 自分の感覚や行為を大切にした学習活動を通して知識を習得する
言語活動を通して、他者の考えを聞き、新たな視点を持つ。
整理・分析 感じたことや考えたことなどを整理する
言語活動を通して、感じたことや思ったこと、考えたことを、話したり聞いたり話し合ったりする。
まとめ・表現 自分の見方や感じ方を深め、自分なりに対象や事象を味わうことができるようにする
自分の表し方の変化を振り返る、作品などの意図や特徴について話し合うなど、様々な方法で自分の見方や感じ方を深める。
家庭 家庭
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 生活の課題発見
既習の知識及び技能や生活経験を基に生活を見詰め、生活の中から問題を見いだし、解決すべき課題を設定する。
情報の収集 解決方法の検討と計画
生活に関わる知識及び技能を習得し、解決方法を検討する。解決の見通しを持ち、計画を立てる。
整理・分析 課題解決に向けた実践活動
生活に関わる知識及び技能を活用して、調理・製作等の実習や調査、交流活動などを行う。
まとめ・表現 実践活動の評価・改善
結果を発表し、改善策を検討する。
体育 体育
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 運動や健康についての自己の課題を発見する
運動や健康についての興味や関心を高め、運動や健康等に関する課題を見付ける。
情報の収集 各種の運動の楽しさや喜びを味わうことを通して、その行い方や心の健康、けがの防止及び病気の予防について理解するとともに、各種の運動の特性に応じた基本的な技能及び健康で安全な生活を営むための技能を身に付ける
運動の特性に応じた技能や個人生活における健康・安全について理解し、基本的な知識及び技能を身に付ける。
整理・分析 課題の解決に向けて思考し判断する
自己や仲間の技術的な課題やその課題解決に有効な練習方法等を選択する。
まとめ・表現 他者に伝える
思考し判断したことを、言葉、文章、動作などで表したり、他者に理由を添えて伝えたりする。
外国語 外国語
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 設定されたコミュニケーションを行う目的や場面、状況等を理解する
教師やALTによるデモンストレーションを通して、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等を意識し、学習に臨む。
情報の収集 目的に応じて情報や意見などを発信するまでの方向性を決定する
目的や場面、状況等に応じて、知識及び技能を習得したり、聞いたことや読んだことなどから必要な情報を収集したりする。
整理・分析 コミュニケーションの見通しを持つ
具体的なコミュニケーション活動に向け、目的や場面、状況等に応じて、情報を整理・吟味しながら、考えを形成する。
まとめ・表現 目的達成のための具体的なコミュニケーション活動を行い、言語面・内容面で自らの学習のまとめと振り返りを行う
具体的なコミュニケーション活動の中で、考えを伝え合い、学習のまとめや自分の考えの変容について振り返りを行う。
 中学校
国語 国語 ○話すこと・聞くこと
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 話題の設定
身近なことや経験したこと、社会生活から話題の設定を行う。
情報の収集 情報の収集、内容の検討
多様な考えを想定しながら情報を収集する。
整理・分析 構成・表現形式の検討
自分の立場や考えを明確にし、相手を説得できるように論理の展開などを考えて、話の構成を工夫する。
まとめ・表現 表現
自分の考えが分かりやすく伝わるように進行の仕方を工夫したり、互いの発言を生かしたりしながら話し合い、合意形成に向けて考えを広げたり深めたりする。
○書くこと
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 題材の選択
目的、意図に応じて、社会生活の中から題材を決める。
情報の収集 情報の収集、内容の検討
客観性や信頼性を確認し、伝えたいことを明確にしながら情報を収集する。
整理・分析 構成・表現方法の検討
文章の種類を選択し、多様な読み手を説得できるように論理の展開などを考えて、文章の構成を工夫する。
まとめ・表現 考えの形成、記述、推敲
表現の仕方を考えるなど、自分の考えが分かりやすく伝わる文章になるように工夫する。
○読むこと
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 課題の把握
目的に応じて論理的に考えて読むことや、深く共感したり豊かに想像したりして読むことを把握して学習に臨む。
情報の収集 構造と内容の把握
叙述を基に、要旨を把握したり、場面の展開や登場人物の相互関係、心情の変化などについて描写を基に捉えたりする。
整理・分析 精査・解釈
文章を批判的に読みながら、文章に表れているものの見方や考え方について考える。
まとめ・表現 考えの形成、共有
文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えをまとめたり、生徒同士でまとめた意見や感想を共有し、自分の考えを広げたりする。
社会 社会
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 課題把握
社会的事象から課題を見いだしたり、気付きや疑問から予想や仮説を立てたりする。
情報の収集 課題追究(情報収集)
様々な種類の資料を活用したり、他の生徒と情報を交換したりする。
整理・分析 課題追求(考察・解釈)
社会的事象の特色や相互の関連、意味を多面的・多角的に考える。
まとめ・表現 課題解決
課題を振り返り、結論にまとめ、他の生徒と話し合う。
広い視野に立ち、社会的事象について理解を深めたり、社会への関心を高めたりする。
数学 数学
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 目的意識をもって事象を数学化し、自ら問題を設定する
日常の事象や社会の事象を数理的に捉える。
数学の事象から見通しを持って問題を見いだす。
情報の収集 概念や原理・法則に支えられた知識及び技能を習得する
問題の解決に必要となる数学的な表現・処理を身に付ける。
数学的な見方・考え方を働かせながら、知識及び技能を習得する。
整理・分析 思考力、判断力、表現力等を身に付けたり、統合的・発展的に考えたりする
数学的に表現・処理し、問題を解決する。
まとめ・表現 解決過程を振り返って概念を形成したり体系化したりする
解決の過程や結果を振り返って統合的・発展的に考察する。
数学的な表現を用いて論理的に説明し伝え合う。
理科 理科
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 自然事象に対する気付きから課題の設定
自然の事物・現象に親しむ中で興味・関心を持ち、そこから課題を見いだす。
情報の収集 検証計画の立案、観察・実験の実施
既習の内容や生活経験を基に、複数の自然の事物・現象を比較したり、予想や仮説を基に観察・実験などを行ったりする。
整理・分析 結果の処理、考察・推論
自然の事物・現象を多面的に考えながら、観察・実験などの結果を整理し、解釈・考察し結論を導き出す。
まとめ・表現 表現・伝達
導き出した結論を発表したり、レポートにまとめたりする。
音楽 音楽 ○表現領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 実際に音を出しながら音楽の全体のまとまりなどを考え、どのように表現するかについて思いや意図を持つ
どのように表現したいか思いや意図を見いだす。
情報の収集 曲想と音楽の構造などとの関わりについて理解するとともに、表したい音楽表現をするために必要な技能を身に付ける
必要な知識及び技能を身に付ける。
整理・分析 音楽に対する感性を働かせ、音や音楽を、音楽を形づくっている要素とその働きの視点で捉え、自己のイメージや感情、生活や文化などと関連付ける
自分の考えを持ち、他者と交流し、音楽表現の学習を深める。
まとめ・表現 思いや意図を持って音楽で表現する
曲の特徴に合わせた歌唱表現を工夫し、曲想と音楽の構造や歌詞の内容について理解しながら、思いや意図を持って表現する。
○鑑賞領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 音楽によって喚起された自己のイメージや感情を、曲想と音楽の構造との関わりなどと関連させて捉え直し、自分にとっての音楽のよさや面白さなどを見いだす
どのように鑑賞したいか思いや意図を見いだす。
情報の収集 音楽を形づくっている要素などの働きについて理解し、鑑賞などに生かすことができるような知識を身に付ける
必要な知識を身に付ける。
整理・分析 音楽に対する感性を働かせ、音や音楽を、音楽を形づくっている要素とその働きの視点で捉え、自己のイメージや感情、生活や文化などと関連付ける
自分の考えを持ち、他者と交流し、鑑賞の学習を深める。
まとめ・表現 音楽のよさや美しさを味わって聴く
曲想を感じ取り、音や音楽によって喚起された自己のイメージや感情を音楽の構造や背景などと関わらせて捉え直し、その音楽の意味や価値などについて自分なりに評価しながら聴く。
美術 美術 ○表現領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 主題を生み出し豊かに発想し構想を練る
前時までで得た知識を基に、題材で求められているテーマを追求し、自分なりの主題を生成する。
情報の収集 対象や事象を捉える造形的な視点について理解する
自分が生成した主題を表現するために必要な、モチーフ、材料、用具、技法を調べたり、探したりする。
整理・分析 表現方法について創意工夫する
調べたり、探したりしたモチーフ、材料、用具、技法から、自分が生成した主題の表現に合うものを選んだり、制作の手順を考えたりする。
まとめ・表現 身に付けた技能を働かせて表現する
選んだものや考えた手順を基に、表現活動を進め、相互鑑賞しながら表現を追求する。
○鑑賞領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 美術や美術文化に対する見方や感じ方を深めるため、鑑賞に対する思いを持つ
作品に対してどのように鑑賞したいか思いを持つ。
情報の収集 作者の心情や表現の意図と工夫、生活や社会における美術の働きや美術文化について考える鑑賞の視点を持つ
作者の心情や表現の意図と工夫、生活や社会における美術の働きや美術文化について知識を習得する。
整理・分析 造形に関して、言葉で語ったり、記述したりする
言葉で考えを整理することや、作品などに対する自分の価値意識を持って批評し合うなどして対象の見方や感じ方を深める。
まとめ・表現 説明し合ったり価値意識をもって批評し合ったりする
造形的な見方・考え方による根拠を持って、新しい意味や価値をつくりだす。
保健体育 保健体育 ○体育領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 運動について自己や仲間の課題を発見する
よい動きやつまずきのある動きの事例と自己の動きを比較して課題を発見したり、活動を振り返るなどして課題を発見したりする。
情報の収集 合理的な解決に向けて思考する
運動の特性に応じた技能や個人生活における健康・安全について理解し、基本的な知識及び技能を身に付ける。
整理・分析 課題の合理的な解決に向けて思考し判断する
自己や仲間の技術的な課題やその課題解決に有効な練習方法等を選択する。
まとめ・表現 学習成果を分析する
思考し判断したことを、言葉、文章、動作などで表したり、他者に理由を添えて伝えたりする。
○保健領域
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 健康について自他の課題を発見する
健康に関わる事象や健康情報などから自他の課題を発見する。
情報の収集 個人生活における健康・安全について理解するとともに、健康に関わる事象や健康情報などの知識及び技能を身に付ける
健康・安全について理解し、それらの内容に関わる基本的な技能を身に付ける。
整理・分析 様々な解決方法の中から適切な方法を選択するなどの判断をする
課題の合理的な解決に向けて思考し判断する。
まとめ・表現 他者に伝える
自他の課題をまとめ、他者に伝え、学習を振り返る。
技術・家庭 技術・家庭 ○技術分野
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 既存の技術の理解、課題の設定
生活や社会の中から技術に関わる問題を見いだし、それに関する調査等に基づき、現状を更によくしたり、新しいものを生み出したりするために解決すべき課題を設定する。
情報の収集 技術に関する科学的な理解に基づいた設計・計画
課題の解決策を、条件を踏まえて構想(設計・計画)し、試行・試作等を通じて解決策を具体化する。
整理・分析 課題解決に向けた製作・制作・育成、成果の評価
解決活動(製作・制作・育成)を行う。更に解決結果及び解決過程を評価し、改善・修正する。
まとめ・表現 次の問題の解決の視点
技術についての概念の理解を深め、よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けて、技術を評価し、選択、管理・運用、改良、応用について考える。
○家庭分野
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 生活の課題発見
既習の知識及び技能や生活経験を基に生活を見詰め、生活の中から問題を見いだし、解決すべき課題を設定する。
情報の収集 解決方法の検討と計画
生活に関わる知識及び技能を習得し、解決方法を検討する。解決の見通しを持ち、計画を立てる。
整理・分析 課題解決に向けた実践活動
生活に関わる知識及び技能を活用して、調理・製作等の実習や調査、交流活動などを行う。
まとめ・表現 実践活動の評価・改善
結果を発表し、改善策を検討する。
外国語 外国語
探究の過程 学習過程
下段は探究の過程を取り入れた場面の例
課題の設定 設定されたコミュニケーションを行う目的や場面、状況等を理解する
教師やALTによるデモンストレーションを通して、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等を意識し、学習に臨む。
情報の収集 目的に応じて情報や意見などを発信するまでの方向性を決定する
目的や場面、状況等に応じて、知識及び技能を習得したり、他者や掲示、ポスターなどから必要な情報を収集したりする。
整理・分析 コミュニケーションの見通しを持つ
具体的なコミュニケーション活動に向け、目的や場面、状況等に応じて、情報を整理・選択しながら、考えを形成する。
まとめ・表現 目的達成のための具体的なコミュニケーション活動を行い、言語面・内容面で自らの学習のまとめと振り返りを行う
具体的なコミュニケーション活動の中で、考えを伝え合い、学習のまとめや自分の考えの変容について振り返りを行う。