左の写真は,令和4年8月26日(金)に訪問した多賀


城市立多賀城八幡小学校での活動の様子です。


 午前は,全校児童が対面式,デモンストレーションに


参加し,その後,4年生が観察教室,5年生がものづく


り教室,6年生がSTEAM教室を行いました。


 午後の教員対象研修会では,学習指導要領に関す


る講義,問題解決の力を育成する授業づくり研修を行


いました。



   児童の感想

6年生

 すごく楽しかったです。まず,3時間目です。最初はリモートでしたが,すごくいろいろなことをしました。液体窒素を使う実験では,いろいろなことに驚きました。濡れた雑巾が固まって板に釘を打てるくらい硬くなったり,バラがガラス細工みたいにカチコチになってしまったり,ゴムボールが固まって落ちたら割れてしまいました。でも,何よりも実物を見ることができた迫力がすごかったです。

 その後,外に出て全校で校庭でのデモンストレーションを見ました。熱気球を使って空高くまで飛ばしました。空気をたくさん入れなければならないので,大変そうでした。でも,少しやってみたかったです。

 4時間目,6の1だけの授業をしてもらいました。ロボット「BOLT」をアイパッドを使って動かしました。数字の加減はすごく難しかったですが,今までたくさん経験があるプログラミングだったので,クラス一番乗りで僕らの班がクリアしました。すごく先生方がほめてくれたので,正直照れました。結果,クラス全員クリアできました。すごくいい想い出をつくらせてもらって,すごく楽しかったです。

 6年生という年にこういうことが経験できて,すごく嬉しいです。

 

6年生

 僕が特に面白いなあと感じたのは熱気球です。理由は見るのが面白いだけでなく,気球のしくみが何となく分かったからです。なぜ分かったかというと,まず,気球の空気が暖かいことを知りました。その次に何で気球が上がるのかを考えたら,前に理科でやった暖かい空気は上に行くことを思い出して分かりました。気球が上に上がる理由はあまり考えたことがなかったので,いい機会だったなと思いました。

 次の時間はプログラミングをしましたが,ぼくはプログラミングがとても好きなので楽しかったです。内容はロボットの「ボルト」をアイパッドで動かし,小さな隙間に入るというものだったのですが,スピードを調節しなければいけなくて,ボルトを実際に動かすことは,クロームブックのプログラミングゲームより難しかったです。理由は急に止まることが出来ないからです。急に止まるということが出来たり,マス目があったりするプログラミングのゲームよりもすごく難しかったです。ですが,目標もクリア出来て,ちょっとした工夫も出来たので楽しかったです。

 

6年生

 私が科学巡回指導教室で驚いたことは3つあります。1つ目は液体窒素の実験です。液体窒素の中にテニスボールを入れて高い所から落とすと割れてしまいました。あの硬いテニスボールが割れるなんてビックリしました。

2つ目は巨大熱気球です。先生からの「校舎より高く飛ぶと思いますか?」の問いにそんなに高く飛ぶかな?と思ったけれど校舎よりも高く飛んで驚きました。

 また,STEAM教室で橋を作った時は「紙1枚で作れるかな?」と思ったけれど,ペアの友達が紙を蛇腹状に折って橋を作りました。ナットはたくさん乗りました。車で橋を通る時,何でこんな形をしているんだろう?と思うことがあったけれど,橋のあの独特な形のおかげで橋は丈夫なんだなと疑問も1つ解けました。

科学巡回教室では,学んだことがたくさんあるので,何か役に立つかは分からないけど,知識として覚えておきたいです。

 


   教員の感想

・理科の授業だけでなく,どの教科にもつながることを教えていただき,とても勉強になりました。子どもに考えさせる手立て,子どもが考えたくなるような実践を考えて行きたいと思いました。ありがとうございました。

 

・デモンストレーションで,児童と一緒におどろいたり,楽しんだりすることができました。アイディアと準備におどろきました。ものづくりや「みやぎ理科支援ナビ」STEAMなどの情報を知ることができました。私は,初めてだったので,多くの小学校で体験できればと思いました。ありがとうございました。

 

・科学巡回指導では,子どもたちと一緒に実験を見ながら,理科の面白さを改めて感じました。研修では,「予想を立てるだけでなく,予想が正しいかどうかを確かめる方法を考えることが大切だ」という言葉が心に残りました。理科だけでなく,他の教科でも,予想して,答えを出す見通しを持てるよう,授業を工夫していきたいと思います。

 

Copyrightc2022 宮城県総合教育センター 理科教育研究グループ.All rights reserved.