小・中学校学習指導要領(平成29年告示)解説を参考に作成
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本文中の()は,中学校学習指導要領解説の文言
内容項目を,人間としてよりよく生きる上で大切なことであると理解すること。
(小)p.18
児童生徒一人一人が,答えが一つではない道徳的な課題を自分自身の問題と捉え,向き合う道徳。
論文→道徳的価値について,「これまでの経験や感じ方と照らし合わせ,自分との関わりで考えること」「多様な考え方,感じ方と出会い交流すること」で,「自分の考え方,感じ方を明確にし,議論することを通して,自己(人間として)の生き方について考えを深めること。
(小)p.2 (中)p.2
指導を行うに当たって,何をねらいとし,どのように教材を活用するかを構想する指導のまとまりを示すもの。
(小)p.73 (中)p.71
内容項目は,関連的,発展的に捉え,年間指導計画の作成や指導に際して重点的な扱いを工夫することで,その効果を高めることができる。
◯小学校
各学年段階で重点化されている内容項目や学校として重点的に指導したい内容項目をその中から選び,教育活動全体を通じた道徳教育において具体的な指導を行うこと。
◯中学校
各内容項目の充実を図る中で,各学校として更に重点的に指導したい内容項目をその中から選び,多様な指導を工夫することによって,内容項目全体の指導を一層効果的に行うこと。
(小)p.25 (中)p.21~p.22
◯小学校
各学年段階で重点化されている内容項目や学校として重点的に指導したい内容項目。
◯中学校
各内容項目の充実を図る中で,各学校として更に重点的に指導したい内容項目。
(小)p.25 (中)p.21~p.22
情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度。
(小)p.97 (中)p.99
◯小学校
教師の体験談や願い,様々な事象についての所感などを語ったり,日常の生活問題,新聞,雑誌,テレビなどで取り上げられた問題などを盛り込んで話したりすることであり,児童がねらいの根底にある道徳的価値をより身近に考えられるようにするもの。
◯中学校
教師の体験談や願い,生徒の日常生活における身近な話題,生徒の関心や視野を広げる時事問題,ことわざや格言,心に残る標語,地域の自然や伝統文化に関することなどを盛り込んで話すことによって,生徒がねらいの根底にある道徳的価値を一層主体的に考えられるようにするもの。
(小)p.85 (中)p.85
道徳的価値を実現したり,実現できなかったりする場合の感じ方,考え方は一つではない,多様であるということを前提として理解すること。
(小)p.18(中)p.15
◯小学校
物事を一面的に捉えるのではなく,児童自らが道徳的価値の理解を基に考え,様々な視点から物事を理解し,主体的に学習に取り組むこと。
◯中学校
諸事象の背景にある道徳的諸価値の多面性に着目し,それを手掛かりにして考察し,様々な角度から総合的に考察することや,いかに生きるかについて主体的に考 えること。
(小)p.18~p.19(中)p.16~p.17
児童生徒が,教材または資料の登場人物の動きや言葉を模倣して(せりふのまねをして)理解を深める表現活動。
(小)p.85 (中)p.84
道徳教育の要として,児童生徒が道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え,自己(人間として)の生き方についての考えを深める学習である。
(小)p.16(中)p.13
自己の生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した一人の人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とする教育活動であり,道徳科を要として学校教育全体を通じて行うものである。
(小)p.10(中)p.8
◯人間としてよりよく生きようとする人格的特性。
◯道徳的判断力,道徳的心情,道徳的実践意欲と態度を諸様相とする内面的資質。
(小)p.20,p.109 (中)p.17,p.111
道徳性の諸様相とは,道徳的判断力,道徳的心情,道徳的実践意欲と態度のこと。
一人一人の児童生徒が道徳的価値を自覚し,自己の生き方(人間としての生き方)についての考えを深め(深く考え),日常生活や今後出会うであろう様々な場面及び状況において,道徳的価値を実現するための適切な行為を主体的に選択し,実践することができるような内面的資質。
(小)p.20~p.21 (中)p.17~p.18
よりよく生きるために必要とされるものであり,人間としての在り方や生き方の礎となるもの。
(小)p.17 (中)p.14
◯小学校
具体的な道徳的行為を通して,礼儀のよさや作法の難しさなどを考えたり,相手に思いやりのある言葉を掛けたり,手助けをして親切についての考えを深めたりする学習。さらに,読み物教材等を活用した場合には,その教材に登場する人物等の言動を即興的に演技して考える役割演技など疑似体験的な表現活動を取り入れた学習。
◯中学校
具体的な道徳的行為の場面を想起し追体験して,実際に行為することの難しさとその理由を考え,弱さを克服することの大切さを自覚する。また,道徳的行為の難しさについて語り合ったり,それとは逆に,生徒たちが見聞きしたすばらしい道徳的行為を出し合ったりして,考えを深めることも考えられる。さらに,読み物教材等を活用した場合には,その教材に登場する人物等の言動を即興的に演技して考える役割演技など疑似体験的な表現活動を取り入れた学習。
(小)p.96(中)p.97~p.98
道徳的価値の大切さを感じ取り,善を行うことを喜び,悪を憎む感情のこと。人間としてのよりよい生き方や善を志向する感情であるとも言える。
(小)p.20 (中)p.18
道徳的判断力や道徳的心情によって価値があるとされた行動をとろうとする傾向性を意味する。道徳的実践意欲は,道徳的判断力や道徳的心情を基盤とし道徳的価値を実現しようとする意志の働きであり,道徳的態度は,それらに裏付けられた具体的な道徳的行為への身構え。
(小)p.20 (中)p.18
それぞれの場面において善悪を判断する能力である。つまり,人間として生きるために道徳的価値が大切なことを理解し,様々な状況下において人間としてどのように対処することが望まれるかを判断する力。
(小)p.20 (中)p.17
児童生徒が人間として他者と共によりよく生きていく上で学ぶことが必要と考えられる道徳的価値を含む内容を,短い文章で平易に表現したもの。
(小)p.22 (中)p.19
道徳的価値は大切であってもなかなか実現することができない人間の弱さなどを理解すること。
(小)p.18 (中)p.15
各教科等における道徳教育に関わる指導の内容及び時期を整理したもの,道徳教育に関わる体験活動や実践活動の時期等が一覧できるもの,道徳教育の推進体制や家庭や地域社会等との連携のための活動等が分かるものを一覧にしたもの。
(小)総則 p.131 (中)総則 p.134~p.135
道徳科は,各活動における道徳教育の要として,それらを補ったり,深めたり,相互の関連を考えて発展させたり統合させたりする役割を果たす。
◯補充
各教科等で行う道徳教育としては取り扱う機会が十分でない内容項目に関わる指導を道徳科の授業で補うこと。
◯深化
児童生徒や学校の実態等を踏まえて指導を道徳科の授業でより一層深めること。
◯統合
道徳科の授業で内容項目の相互の関連を捉え直したり発展させたりすること。
(小)p.10, p.89~p.90 (中)p.8, p.88~p.89
◯小学校
ねらいとする道徳的諸価値について自己を見つめ,これからの生き方に生かしていくことを見通しながら,実現するための問題を見付け,どうしてそのような問題が生まれるのかを調べたり,他者の感じ方や考え方を確かめたりと物事を多面的・多角的に考えながら課題解決に向けて話し合うこと。
◯中学校
生徒一人一人が生きる上で出会う様々な道徳上の問題や課題を多面的・多角的に考え,主体的に判断し実行し,よりよく生きていくための資質・能力を養う学習。
(小)p.95~p.96 (中)p.96~p.97
児童生徒に特定の役割を与えて即興的に演技させる表現活動。
(小)p.85 (中)p.84