小・中学校学習指導要領
(平成29年告示)解説
(小)p.70,71
(中)p.68,69

主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること

内容項目 小学校「よりよく生きる喜び」
内容項目 中学校「よりよく生きる喜び」

  

発達段階に応じた指導

小学校高学年 よりよく生きようとする人間の強さや気高さを理解し,人間として生きる喜びを感じること。
中学校 人間には自らの弱さや醜さを克服する強さや気高く生きようとする心があることを理解し,人間として生きることに喜びを見いだすこと。

小学校・中学校学習指導要領解説 (2)指導の要点の一部抜粋

 
指導に当たって
小学校低学年
 
小学校中学年
 
小学校高学年
C-(22)
 まず自分だけが弱いのではないということや,人間がもつ強さ,気高さについて自分自身を振り返ることで理解できるようにすることが大切である。人間の弱さだけを強調したり,弱い自分と気高さの対比に終わったりすることなく,目指す生き方,誇りある生き方に近付けるということが大切である。このように,人間の強さや気高さを理解させることで,誇りある生き方,夢や希望など喜びのある生き方につなげるようにすることが求められる。
中学校
C-(22)
 まず,自分だけが弱いのではないということに気付かせることが大切である。弱さや醜さだけを強調したり,弱い自分と気高さの対比に終わったりすることなく,自分を奮い立たせることで目指す生き方や誇りある生き方に近付けるということに目を向けられるようにする必要がある。
 さらに,人間がもつ強さや気高さについて十分に理解できるようにすることが大切である。先人の気高い生き方などから,内なる自分に恥じない,誇りある生き方,夢や希望など喜びのある生き方を見いだすことができるようになる。生徒が,自分の弱さを強さに,醜さを気高さに変えられるという確かな自信をもち自己肯定でき,よりよく生きる喜びを見いだせるような指導が求められる。